ぷよぷよ!!クエストで冒険をしてみよう

ぷよぷよ!!クエストは素晴らしい冒険的体験を提供してくれるスマホゲームであると言っていいでしょう。冒険とはやはり竜とかがいなければならない、泡だけの世界で冒険などないのではないか、というような通念が広がっているのではないかと危惧しております。もし、竜がいなければ冒険がないというのであれば、世界のどこに行っても竜などいないわけですから、冒険などこの世の中にはないということになってしまうでしょう。「羊をめぐる冒険」など冒険ではないということになります。
もっとも「羊をめぐる冒険」が冒険というのに値するかという点については疑義を表明しておいてもいいでしょう。たしかに、巻き込まれるだけで、ほとんど主人公がいかなる活動をしたのかさえよく分からないと言わざるを得ません。しかし、この作品はビッグスリープ(大いなる眠り)とかけて、「ビッグシープ」などと呼ばれているようであり、やはり偉大な作品ではあるというべきでありましょう。このような作品を執筆するということが冒険であるということだけは否定できないのではないかと思われます。
そして、ぷよぷよ!!クエストは、泡だけの世界で冒険がありうるというような思想を表明してるのではないでしょうか。泡という概念を中心とした大著もないわけではありません。「シニカル理性批判」といったものの延長にそのような思想が出てきたようですが、それでいいのかと思わなくもないでしょう。
そういう大哲学というものの時代ではないということはおそらくは誰にも否定できないのではないでしょうか。デリダなんかも晩年あんなに細切れの著書ばかり刊行していたのは、もうそのような大哲学書の時代ではないというように割り切っていたからであると言われております。そんなふうに言われますと悲しいことではありますが、アガンベンとかをありがたがるようなことはできそうにないので、そういうふうに考えざるを得なくなっているのかもしれません。